命の大切さ学ぶ
小学5・6年生対象に性教育講演会
高遠町の高遠、高遠北小学校5、6年生を対象とした恒例の合同性教育講演会が2日、高遠小であった。岐阜大学地域科学部の近藤真庸教授を講師に迎え、講師学年ごとに内容を変えて、「命」をテーマに語ってもらった。
5年生には、HIV感染者の事例を紹介し、感染者を取り巻く環境について述べた。「友達ができることで免疫力が増加し、ウイルスと戦う力が増えていた」とし、家族や友人の必要性を訴えた。
また、「辛いことがあっても、明日には良いことがあるかもしれない。『Just for today』(今日一日だけ)を忘れないで」と話した。
6年生には、脳死による臓器移植について解説。児童らに、心臓移植を要する患者への臓器提供の有無を投票で問い、「脳死は死ではないが、人工呼吸器を使って、心臓を動かしている状態。命について考えてほしい」と述べた。
さらに臓器提供意思表示カードの説明をし、両親や家族の同意について、「家族のなかで自分がどんな存在であるか。意思表示カードの対象となる15歳になるまで、臓器提供について勉強してみてください」と呼びかけた。