長野県溶接技術コンクール
伊那技術専門校で16日、南信で初めて長野県溶接技術コンクールが開かれた。日本溶接協会長野県支部など主催。県内で溶接作業に従事する50人が参加し、溶接の技術を競い合った。
同大会は今回で47回目となる。「被覆アーク溶接」と「炭酸ガスアーク半自動溶接」の2部門があり、それぞれ薄板(厚さ3・2ミリ)と中板(厚さ9ミリ)の試験片2枚ずつ、計4枚を溶接する。競技時間は試験片の準備加工に25分間、溶接作業に55分間が与えられる。審査は試験片をレントゲン撮影し接合状態を調べたり、試験片を曲げ、現れる傷やひずみなどにより採点する。審査は2月中旬ごろに終わる予定。
それぞれの部門の最優秀者は10月に福井県で開かれる全国溶接技術競技会へ出場できる。
出場者たちは限られた時間を無駄なく使うため、テキパキと作業を進めていった。全力を出し尽くし、晴れ晴れとした顔をした出場者もいれば、「あまり、うまくできなかった。実力を出しきれなかった」と嘆く出場者の姿もあった。