08年度大学入試センター試験始まる
08年度大学入試センター試験が19日、全国の試験会場であった。上伊那の会場となっている南箕輪村の信州大学農学部と駒ヶ根市の県看護大学には、上下伊那の受験生約1300人がそれぞれの試験会場に集まり、これまでの努力の成果を発揮すべく、試験に臨んだ。
大学入試センターによると、08年度、センター試験を利用する大学は国公立、私立合わせて621大学(08年1月17日現在)と過去最多となっている。こうした状況からか、上下伊那のセンター試験受験者数も過去最多の1456人となり、2会場に収容できなくなる事態が発生したため、約100人が松本会場で試験を受けることとなった。
約900人が受験することとなっている農学部会場には、受け付け開始時刻の午前8時10分ころから受験生が集まり始め、会場の外で待ち構えていた担任の教師らに激励の言葉をかけられると、緊張した面持ちがほぐれて笑顔を見せる姿もあった。
伊那市内の高校に通う受験生の一人は「今まで勉強してきた成果を今日のセンターで十分発揮できるよう頑張りたい」と意気込みを語った。
また、約430の人が集った県看護大でも、受け付け開始の午前8時30分ごろから受験生が続々と到着。高校の教諭らの「落ち着けよ」「頑張って来い」などの励ましの声を背に受けて会場入りし、指定された席に着席。緊張した面持ちで試験官が説明する受験の注意を聞いた=写真。中には説明も上の空で、試験開始ギリギリまで参考書のページをめくる受験生の姿もあった。
飯田市の男子高校生(18)は「できるだけのことはやってきたつもりだが、やっぱり初日は緊張する。ポカミスだけはしないよう気をつけたい」、松川町の女子高校生(18)は「全然自信ない。でも精いっぱい頑張ります」と話した。
1日目の受験科目は公民、地理歴史、国語、外国語。2日目は理科1、数学、理科2、理科3。中でも外国語は、ほとんどの受験生が試験を受ける見込みだという。