上伊那建労組箕輪分会が箕輪中2年生に技術指導
箕輪町立箕輪中学校で21日、上伊那建設労働組合箕輪分会が2年生の技術の授業で、のこぎりやかんなの使い方を指導した。生徒は地元の職人の技を間近に見て学んだ。
1996年に箕輪分会がボランティアで訪れたのが始まりで、毎年続いている。2年生は昨年10月からテーブル作りの学習をしており、各クラスが2回ずつ組合員から技術を学ぶ。
この日は2年3組の1回目の授業。組合員4人が訪れた。学習はのこぎりびき、かんながけ。のこぎりびきでは、「真上から見てまっすぐ切る」「一番最初に刃を入れるところが肝心」とアドバイスを受けた。
かんながけでは、「小口は刃の調整をできるだけ小さくする」などと教わり、生徒は刃の微妙な調整具合を組合員に教わりながら何度もかんなをかけた。男子生徒は「かんなの刃は調節が難しい。勉強になった」と話していた。
箕輪中は本年度、町教育委員会が取り組む「ものづくり教育プログラム」を受け、技術の授業に「ユーザー視点のものづくり」学習を取り入れている。今回のテーブル作りでは、製作前にユーザーの意識調査として家族の意見を聞くなどの学習をしている。