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東春近公民館で信大出前講座

 伊那市の東春近公民館で22日、信州大学の出前講座があり、同公民館の高齢者学級や女性教室の受講生を中心に同地区の40人が参加した。農学部森林科学科治山学研究室の北原曜(ひかる)教授が「暮らしを守る森竏註X林の公益的機能竏秩vと題して話した。
 北原教授は、水源かん養や国土保全、生活環境保全、保健休養機能など、森林の公益的機能について説明。「森林が存在することによりこれらが発揮され、多数の人間が同時に享受することができ、他のものでは替えることができない」と訴えた。
 森林の水源かん養機能を「河川流量調節機能を高度に保ち、洪水や渇水を防止することができる」と強調。年間降雨のうち4割は蒸発散されるが、残りの6割は地下に染み、川となって出てくるが、「森林が成長すれば洪水流量とピーク流量は減少し、洪水の到達時間も遅れる」と説明した。
 また、森林の表面侵食防止機能では「今後、松枯れが予想される地域では、あらかじめ侵入木を生育させる必要がある」と述べた。
「暮らしを守る森林」と題して話す北原教授

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