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26日に伊那市、駒ヶ根市で「どんぐり販売」を開催
伊那養護学校高等部

26日に伊那市、駒ヶ根市で「どんぐり販売」を開催<br>伊那養護学校高等部

 現在1年から3年まで72人が共に学ぶ伊那養護学校高等部。その生徒たちが26日、これまでの作業学習の中で製作してきたさまざまな製品を販売する「どんぐり販売」を伊那市狐島の上伊那農業協同組合(JA上伊那)本所と、駒ヶ根市東町のJA上伊那駒ヶ根支所内、介護サービスステーション伊南の2カ所で開催する。
 作業学習の目的は“生きる力”“働く力”を培うこと。生活、陶芸、農芸、縫製、薪(まき)、木工の6班に分かれており、生活班はぼかし作り、縫製班はエプロンや手さげ袋作り、陶芸班は花瓶、小皿作り、といったように、班ごとさまざまな製品作りに取り組む。当日は、このほかにも焼きいも、竹炭、机などさまざまな製品が並ぶ。
 高等部の横山真弓教諭は「最初、入部した時は自信が持てない生徒も多いんですが、作業学習の中で、できなかったことができるようになったり、一つの製品を完成させたりする経験をして、自信を持てるようになる生徒もいます。この時期は1年の中でも最も良い製品が出来てくる時期なんです」と語る。
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26日に伊那市、駒ヶ根市で「どんぐり販売」を開催<br>伊那養護学校高等部

 積み重ねの中で何かを習得する子、さまざまな作業ができるようになる子竏窒ニ、同じ作業に携わっていても生徒一人ひとりが学びとるものは異なるが、その生徒なりに、一歩一歩成長していく。
 ベンチ作りに取り組んだ木工班の高木雄大君(18)は「お客さんにはつるつるぴかぴかのイスに座ってもらいたかったので、一生懸命磨きました」と語る。また、縫製班でエプロン作りなどに取り組んできた酒井智恵子さん(17)も「ミシンの使い方に慣れないころは失敗することもあったけど、何度も練習しました」と笑顔を見せる。
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 販売学習には、これまでの成果を一般の人に披露し、今後の励みにするという目的もあるが、販売を通して一般社会のマナー、お客さんとの接し方などを学んだり、自分なりにできることを探し、それを積極的に担う中で“生きる力”を育むことも目的としている。
 「これ作ったの。すごいね」「頑張っているね」。お客さんが掛けてくれる一言一言が、生徒たちの励みになり、笑顔が生まれる。
 販売日を目前にして、生徒たち呼びかける。
 「みんなで協力し合ってお客様に喜んでもらえるような販売にしたいと思います。伊那と駒ヶ根に分かれて販売しますので、ぜひ来てみて下さい」
 販売時間は本所が午前9時縲恁゚後3時、介護ステーションが午前10時縲恁゚後1時。
 問い合わせは伊那養護学校(TEL72・2895)へ。

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