杉本市長初登庁
駒ケ根市の第6代市長に当選した杉本幸治新市長は29日、市役所に初登庁した。小雪がちらつくあいにくの門出となったが、庁舎の玄関前で花束を贈られ、出迎えた多くの職員らに笑顔で「おはようございます」とあいさつを交わした。
杉本市長は就任式で職員らに対し「地方行政を取り巻く状況は大変厳しく、また大きく変化している。行政は経済の動きに疎い傾向があるのでそこを意識しながら一体的に取り組んでほしい。市の行政も運営ではなく、経営という感覚が必要だ。これからは都市間競争で大きな差が出る時代。地域の力で新しい市をつくらないと負けてしまう。皆さんも庁舎の外に出て住民と話をし、どんどん提案をしてほしい。職員の協力がなければ一人では何もできない。私も全身全霊で取り組んでいきたい」と力強く決意を述べた。
市長室に入った杉本市長は「市長のいす」に座り「あらためて責任の重さを痛感している。昭和伊南総合病院の医師確保、市財政の健全化など、課題は多いが、急がず、一つ一つ着実に進めていきたい」と話し、緊張した表情で執務についた。