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花ろまん32

寒中花

花ろまん32

 寒中に咲く花は凛として気高い。名もなき雑草でもいとおしい-。立春まで後4日、寒さは今が底。ものみな枯れて、あるいは雪の下でじっと春を待つ。しかし、日当たりの良い土手では、タンポポやホトケノザ、オオイヌフグリが咲き、落葉樹の下ではスノードロップが白く可憐な花をつける。
 上伊那の南端、中川村渡場からは梅の便りも届いた。日差しは日毎伸びているが、まだ冬の真っ只中。雪は降るし、風も強い、それでも春はゆっくりと、そして確実に訪れる。今回は厳しい寒さの中で咲く花を特集した(大口国江)
◇福寿草 別名元旦草。「福寿」というめでたい名前を持ち、迎春花として珍重される。
 キンポウゲ科の多年草。多数ある花弁は黄金色で光沢があり、陽が射すと輝く(中川村渡場)
◇白梅 「梅1輪いちりんほどのあたたかさ(嵐雪)」。竜峡小梅の産地、中川村渡場の梅林では、白梅が2、3輪とほころび始めた。百花に先んじて、高い香気を放って咲く白い花は、清澄の空に映え、凛として気高い。
◇スイセン 駒ケ根市の光前寺参道に植えられた、衝撃的に早いという名を持つ「ラインベルト アーリー センセーション」のつぼみが伸び始めた。まもなく、黄色のラッパ状の花を咲かせる。
 東伊那の道路沿いに植えられた日本スイセンはもう花の色が見え始めている。今年は降雪が少なく、きれいな花が見られそうだ。
◇スノードロップ 「ユキノハナ」「マツユキソウ」とも呼ばれる。アダムとイブがエデンの園を追われた時、天使がイブを元気づけようと、雪に触れ、スノードロップに変えたという悲しい言い伝えがある花◇冬のクレマチス 壁を伝って、滝のように葉を広げ、ベル状の花を付けているのがコンナネンシス。内側に赤紫色の絞りがある花はシルホサフレックレス(駒ケ根市北割、手作りガーデン喫茶プチ)◇ツバキ 椿は木へんに春と書き、春の代表的な花木の1つ。一足早く、春の訪れを告げている(飯島町南町)
◇菜の花 アブラナ属の総称、花を賞美する菜の意味。黄色の十文字花を咲かせる(中川村渡場)
◇タイワンヒメサザンカ 台湾原産の低木、琉球列島の固有種。花は直径2センチと小ぶり、花弁の外側にはピンクのぼかしが入り、ほのかに甘い香りを放っている(中川村渡場)
タイワンヒメサザンカと花のアップ
◇ネコヤナギ 固い殻を破り、銀白色の花穂をのぞかせ、「春近し」を感じさせる春の使者。近年、ピンクの花をつける園芸種ピンクネコヤナギも人気。
##(写真)(13)
花屋の店先に並ぶピンクネコヤナギ
◇マンサク 「まず咲く」「豊年満作」から名付けられた落葉小高木。だ円形の葉に先立って、しんは褐色、黄色の細い花びらの花が咲く(駒ケ根市上穂町)。
##(写真)(14)
◇ロウバイ 別名唐梅、ろう細工のような透きとおった花は芳香を放つ。淡黄色の花弁の中央部分が暗紫色になっているが、この部分が黄色の花もある(中川村大草)
◇タンポポ、オオイヌフグリ、ホトケノザ
日当たりの良い土手には、ルリ色の星屑のようなオオイヌフグリ、光集めて輝くタンポポ、よく見るとピンクの愛らしい花は春の七草の1つ、ホトケノザが見られる(飯島町)。
##(写真)(17)タンポポとオオイヌフグリ
##(写真)(18)ホトケノザ
◇フキノトウ フキのつぼみ、食べるとほろ苦く、早春の味覚。フキは「富貴」に通じ、正月の鉢物にも珍重される(駒ケ根市福岡)
◇シバザクラ 陽春4月には白や濃いピンク、薄紫のじゅうたんで彩られ、シバザクラの名所となる中川村柳沢の土手だが、今は白花の中にわずかにピンクの花が混じる。

花ろまん32

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