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住まいづくりシンポジウム

木材を暮らしに生かす視点で、森林とのかかわり考える

住まいづくりシンポジウム

 伊那市で26日、「あったか住まいづくりシンポジウム竏衷Zむこと、あたためること」があった。定員70人を上回る約150人が集まり、住まいや燃料として使われる木材を暮らしに生かす視点から森林とのかかわり方を考えた。伊那谷流域林業活性化上伊那地区協議会、上伊那山林協会主催。
 岩手県の薪(まき)割りクラブ世話人・深沢光さんの講演「薪のある暮らし方」に続き、伊那市内外の建築士や林業士ら4人が地域材を活用した家造りなどについて意見を交わした。
 深沢さんは「建築用材だけでなく、燃料として木材を使うことを忘れたために森が荒れた」と指摘。
 林業士の原薫さんらは「全国各地で地域材を使おうと呼びかけても広がらない。実際に、木の良さを肌で感じてもらうことが大事。家造りを通して山が整備され、地域の地場産業も元気になる。上伊那は、そういった循環できる可能性を秘めている」と話した。
 伊那市のますみケ丘平地林利活用実施計画策定委員長を務めた作家・浜田久美子さんは「上伊那は、地域材で家を建てやすい状況にある。全国でも薪ストーブ導入率が高い」としながら、山に行ったことのない親世代が多い現状に「市民の森林(もり)」として整備を進める平地林での活動を紹介した。
 会場の一角には、地域材を積極的に活用する建設業の展示ブースが設けられた。

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