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「さくらびと」の松沢広さん(30)中川村片桐横前

Uターンし、ギフトフラワーショップを開店

「さくらびと」の松沢広さん(30)中川村片桐横前

 「花の魅力は自己表現できること。花を通して、地域の皆さんに何か伝えることができれば」-。昨秋、愛知県からUターンし、11月23日、中川村横前にギフトフラワーショップ「さくらびと」をオープンさせた。2カ月が経過し「自分のやること、なすこと全てが店の評判になる。責任を感じている」。
 中川村片桐に生れ、高校卒業後、在学中、アルバイトしていた飯島町の花屋に就職。1年後「基本をしっかりと勉強しよう」と、東京都品川区の専門学校「日本フラワーカレッジ」で1年間、花の育て方から管理、デザイン(ブーケ、アレンジフラワー)、花店の経営、生花の草月流など、花全般について学んだ。
 「花を使った仕事をしたい」と東京の生花店に就職。この店はブライダルブーケに力を入れており、カラー、チューリップ、バラなど様々なブーケを手掛けた。
 また、「母の日」には行列ができるほどの人気店で、ここにお客様で来たのが奥さんの真凡(まなみ)さんだったとか。ブライダル・花屋全般を学ぶ中で「お客様は商品よりも人につく。花を売ることは自分を売ること、花はひとつの媒体かもしれない」と感じたとか。また、葛西でフラワーアレンジの講師も務めた。
 その後、移った愛知県の生花店では葬儀関係を勉強し、30歳を機に「故郷で、花屋をやろう」とUターンした。
 店名は、桜の花をめでる人を意味する「sakuRabito」「花の力でここまでこれた。花のつながりが広がっていけば」と思いを込めた。
 「あなたらしく、美しいブーケをあなたのために」と、同店が特にこだわるのが、オリジナルのブライダルブーケ。注文を受けると、カタログを見ながら、好きな花、色、2人の思い出の場所などを聞く。次にドレスの色や形を考慮し、スケッチを描き、イメージを膨らませる。スケッチのブーケを会場の雰囲気や、テーブルクロスの色との調和を図り、最終的なデザインを決定する。挙式前日までに、松本市や愛知の市場で花を仕入れ、生き生きとした花でブーケを制作するという。「1つのブーケを作るのに、打ち合わせを3、4回させていただき、ブーケに込める花嫁の想いをブーケに表現したい」と話す。
 また、ギフトについて「希望を聞きながら、相手の年代、性別、好みなどのほか、贈る人の好みに合わせて花束を作る」とし、例えば10代縲・0代の女性には、パステル系の色のグラディーションでかわいらしい、優しい雰囲気に。30代縲・0代はワインレッドなどを使いシックにまとめる。高齢者に贈る場合は原色に近いはっきりした色の花が好まれる。男性には単色系で、クールでスタイリッシュなデザインを心掛けているという。
 このほか、同店では毎週月・木曜日午後6時30分から、アレンジ教室を開いている。フラワーアレンジメントのほか、花の管理、水あげなど基本をしっかり指導したいという。
 なお、ブーケは2週間前までに要予約、教室は少人数制のため前日までに要予約。営業時間午前10時縲恁゚後6時。定休・木曜日。(TEL88・3825)

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