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伊那市、市内の保育園と子育て支援センターなどに「110番非常通報システム」導入

伊那市、市内の保育園と子育て支援センターなどに「110番非常通報システム」導入

 伊那市は本年度、市内の公立保育園と子育て支援センターなど30施設に、「110番非常通報システム」を導入する。緊急時、今回設置する非常ボタンを押すと県警本部へ110番通報され、同時に周囲へ緊急事態が発生していることを告げる緊急警報が鳴り、ランプが点滅する。直接県警へと通報されることとなるため、警備会社などを通して通報する従来の装置より迅速に対応できることがメリット。現在対象施設への取り付け工事を進めるとともに、県警本部に設置承認を申請中で、運用開始は3月初めを目指す。
 同事業は安全な保育環境の整備を目的として市が昨年11月から進めてきたもので、07年度市町村合併特例交付金の全額交付を受けている。
 対象となる施設は市内の公立保育園全園と子育て支援センター、母子通園訓練施設「小鳩園」で、各保育室、リズム室ごと非常ボタンを設置。また、装置の設置とともに通報装置を導入していることを周知する看板を各園の外に取り付けることで、犯罪発生の抑止力をより高めたいとしている。
 誤報防止のため、非常ボタンは床から約170センチの位置に設置し、普段はプラスチックカバーで覆われている。
 装置の取り付けが完了した竜西保育園の春日由美子園長は「延長保育などの時は職員の体制も若干手薄になるため、こういう装置が備わったことは心強い。そうはいっても女性が多い職場。保護者の方にも安心していただけるのでは」と話していた。

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