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伊那市、市内の避難所の見直しを始める

 伊那市はこのほど、市内の避難所の抜本的見直しを行うため、現在指定避難所となっている施設などの調査を開始した。現在市内にある避難所は156カ所。しかし、現在の避難所には旧伊那市の防災計画が作られた1960年代に指定された場所も多く、耐震強度の弱い施設や土砂災害の危険区域内にある施設が避難所に指定されている地区もあるという。市では現在、各地区の区長から情報を寄せてもらう中で現避難所の状況を把握するとともに、危険な施設については代替となる避難所の検討も進めていく予定で、08年度中には新しい避難所を指定していきたいとしている。
 現在各地区では、区の公民館などが一般避難所に、小中学校の校庭などが基幹避難所として指定されている。しかし、避難所の中には災害が発生時の危険区域内に位置しているものもあり、市は抜本的な見直しの必要性を認識。また、伊那中学校が指定避難所となっている荒井区では昨年末、「高齢者には避難所が遠すぎる」として伊那市駅前ビル「いなっせ」を指定避難所にしてほしいとする要望を提出していた。
 こうした地区については、できる限り耐震性のしっかりした新しい施設を指定避難所としていく方向で、今後、各区に希望を出してもらう中で避難所数を増やすかどうかも検討していく。

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