南箕輪村役場職員が短期民間企業研修
南箕輪村役場は12日から、職員研修の一環で村内に事業所のある企業の協力を得て短期民間企業研修をしている。初回はアップルランド伊那インター店で、職員2人がベーカリーや総菜の部門で研修をしている。
民間企業の業務などの体験を通して、顧客に対するサービスの基本姿勢や経営感覚などを学び、職員の能力開発や資質向上につなげる目的。村内企業を内側から見て多面的に学びながら、社員との交流が生まれることにも期待する。
05年度に村内の福祉施設で実施し本年度が2年目。前回は係員のみだったが、本年度は係長職と係員の計6人が、アップルランド伊那インター店、ニシザワショッパーズ南箕輪店、日本ピスコ伊那第二工場で研修する。
アップルランド伊那インター店では3日間の研修で、総務課の田中俊彦さんと西堀英幸さんが総菜とベーカリーの各部門に配置され、社員の指導を受けながら総菜を包装したり、パンを袋に詰めるなどの作業に熱心に取り組んでいる。
西堀さんは、「役場の接客業務とは違う面があるので新鮮。役場では感じ取れない雰囲気、業務、接遇などを学び、今後に役立てたい」と話した。
同店の大沢進店長は、「地域の一員としてやっていくにはコミュニケーションが一番大事。会社と役場のコミュニケーションが深まれば」と研修を受け入れたという。これを機に役場のイベントに対して店頭を使うなど新たな発想も生まれたといい、「外部の人から見た会社に対する指摘ももらえると助かる」とも話していた。