北海道犬による追い払い事業 訓練状況中間報告
伊那市が08年度から取り組む、北海道犬を活用した野生動物の追い払い事業「人間・野生動物共生プロジェクト」について、14日、犬を調教する元北海道大学助教授の鈴木延夫さん(67)=同市高遠町=から中間報告があった。
生後4カ月縲・年の北海道犬8頭の訓練の様子を同町長藤鍛冶村の訓練場(3月までに建設予定)で披露し、鈴木さんが現状を説明。鈴木さんによると、生後1年の2頭をリーダー犬に据え、生後4カ月4頭は里山の地形での順応訓練、同8カ月2頭は野生動物の発見、追跡訓練へ移行しているという。
追獣犬としての活動開始は来春からの見通しで、市は今後、追い払い事業を地域へ広げていく考え。農作物被害を受けている人に北海道犬を飼ってもらい、鈴木さんが調教した犬とともにトレーナーがその家に出向き、犬の訓練をしていく。3月に詳しい活動内容を発表する予定。
鈴木さんの訓練を受けている北海道犬