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2511/(月)

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箕輪町08年度予算案
「前向き積極型」予算
一般会計83億4900万円、0・3%の増額

 箕輪町は14日、08年度当初予算案を発表した。一般会計は83億4900万円で、前年度当初比0・3%、2100万円の増額になった。7つの重点施策のうち、一味違う箕輪の子ども育成事業と安心して子育てできる環境整備、健康づくりの推進、グリーンツーリズムを活用した農業・観光の振興に特に重きを置いた予算編成で、平沢豊満町長は、「前向き積極型の予算。ハード事業は少なくなってきているので、子育てや健康づくりなどソフト面に力を入れた」と説明している。
 子育てに関連した新規事業では、「読育」の導入で図書購入費の増額や、保育園をこども園的な内容に転換するためのカリキュラム策定、子育て支援センターの開設などがある。保育園事業の充実を図るため、臨時職員である一般保育士の待遇改善で賃金の3302万円増額も盛り込んだ。保育士の正規職員と臨時職員は約70人ずつ。待遇改善について町長は、「十分とは言えないと思うが気持ちは汲んでほしい」と話した。
 一般会計は、長期債を繰り上げ償還し同額を低利の資金に借り替える予算額2億2300万円と、全額県補助金を財源とし町を通してJAに補助するリンゴ選果機購入費補助金1億125万円が含まれるため、実質の予算規模は約80億2500万円になる。
 歳入は、町税が36億8589万5千円で前年度当初比8950万8千円の増額。増額の主なものは固定資産税の増収見込み8632万3千円。地方交付税は13億3千万円で6千万円の減額。国庫支出金は4億9974万2千円で1億3581万7千円の増額、県支出金は3億8751万7千円で1億1033万6千円の増額。国県支出金の主なものは地域介護・福祉空間等整備交付金1億6500万円、園芸特産事業補助金1億125万円など。町債は6億2470万円。
 歳出は、義務的経費の人件費は18億3799万1千円で4254万円の減額。扶助費は5億4557万2千円で児童手当費の増額などにより4724万6千円の増額。公債費は11億7672万円で1億8031万4千円の増額だが、繰上償還金2億2376万9千円を計上してあり、長期債償還金(通常分)は4354万4千円の減額。投資的経費は普通建設事業費が7億9753万2千円で、1億8044万9千円の減額。補助費等では、後期高齢者医療事業費1億9567万3千円を計上。
 歳出の主なものは、保育士の臨時職員の待遇改善のため賃金を3302万円増額、保育園での読育用図書購入費60万円。みのわ健康アカデミーなどの運動・健康のデータベースを作り総合的な管理を可能にする新規のウエルネス事業1493万円。グリーンツーリズム関係経費として拠点施設整備等にかかる委託料500万円、集落農道整備工事費等に520万円、土木費で十沢橋より東の交差点への信号機設置に伴う用地取得と整備で6394万5千円増額。商工費でかやの山荘補修工事費217万8千円など。
 特別会計を含む総額は144億5113万3千円で前年度当初比11・3%(18億4448万1千円)の減額。08年度末の起債残高は84億1千万円の見込み。

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