南箕輪村08年度当初予算案発表
一般会計43億1400万円、前年度比4%増
村税が歳入構成比で初の5割超
乳幼児等医療費無料化中学3年生まで引き上げ
南箕輪村は18日、08年度当初予算案を発表した。一般会計の予算総額は43億1400万円で前年度当初比1億6400万円、4%の増となった。「安全で安心して暮らせる子育て・福祉・教育に優しい村づくり」と「活力と元気をはぐくむ村づくり」をモットーに、第4次南箕輪村総合計画に沿った予算編成で、歳入では村税が歳入構成比で初めて50・2%と5割を超えた。唐木一直村長は、「健全財政を維持しながら住民生活重視の予算ができた」と話した。
主な事業として、乳幼児等医療費無料化年齢を現行小学6年生までを中学3年生までに引き上げるほか、村内全小・中学校と保育園にAEDの購入、地域活動支援事業の創設、南原保育園改築に伴う設計と用地取得、大芝味工房施設(足湯併設)の建設、就学資金助成事業、学童クラブ保育負担金の引下げ、南箕輪中学校西校舎改修工事、防犯灯設置などを盛り込んだ。
村の財政力指数は07年度推計が0・694で前年度の0・655より上昇。08年度の実質公債費比率は推計で13・8%と本年度より5・1%も大幅に下がり、08年度末の地方債残高見込みも39億6千万円と30億円台になるなど健全財政で推移している。
特別会計を含む予算総額は75億3976万1千円で前年度当初比7・2%の減となる。
一般会計の歳入は、構成比で初めて5割を超えた村税が21億6433万円で前年度対比1億1811万円(5・8%)の増額。村民税は転入者増など納税義務者数の増や団塊世代の退職金分離課税などの伸びで7900万円(5・8%)、固定資産税は3500万円(3・7%)の増額となる。地方譲与税は9300万円で100万円の減、地方消費税交付金は1億3400万円で1100万円の減、地方交付税は8億円で1千万円の減。減債基金及び特別目的基金からの繰入金は2億1784万2千円で1億809万2千円の増額。村債は1億6千万円で110万円の増額となり、起債は臨時財政対策債のみを予定する。
歳出は、人件費は10億707万3千円で3747万6千円の減額。扶助費は3億5085万9千円で2203万2千円の増額。主な要因は福祉医療費給付金事業の伸びで、08年度は乳幼児等医療費無料化の年齢引上げをする。公債費は5億7298万3千円で、8900万円の繰上償還などにより1億923万9千円の増。物件費は7億9334万6千円で1934万2千円の増。保育園の臨時職員賃金や消防ポンプ車購入に伴う備品購入費の増額が主な要因。普通建設事業費は4億2359万9千円で1737万4千円の減。積立金は1314万6千円で401万6千円の増。大芝高原温泉関連施設整備基金に500万円を積み立てる。