南箕輪村で災害時住民支え合いマップ作成推進セミナー開催
南箕輪村社会福祉協議会は24日、「災害時住民支え合いマップ作成推進セミナー」を村民センターで開いた。各地区の民生委員や日赤奉仕団員、一般など約150人が参加。住民流福祉総合研究所の木原孝久さんによる基調講演や現在他地区に先駆けて支え合いマップの作成を進めている北殿地区、南殿地区の関係者によるシンポジウムを開催。災害に強いまちづくりやマップ作りを進める上での課題などについて考えた=写真。
現在村では、北殿地区、南殿地区で支え合いマップの作成が進んでおり、2011年度までには村内の全地区でマップを作成することを目指している。そんな中、今回は他地区の人たちにもマップへの理解、関心を深めてもらうことを目的にセミナーを企画した。
シンポジウムでは、それぞれ異なる方法でマップづくりを進めている北殿、南殿の民生委員や自主防災組織関係者がパネリストとなり、マップの特徴や課題などを説明。
北殿地区自主防災会議の有賀柾美さんは、現在同区では組単位でマップづくりを進めていることを紹介。一方、隣を単位としてしまうと隣の組との関係が築けず、課題となっていることなどを説明し「どうやったら横のつながりや昔ながらの井戸端会議ができるようになるかが一番大事ではないかと思う」と語った。
また、新しく居住してきた人たちが多い南殿地区では、組外者も多いことから、災害時、こうした人たちとどう支援していくかが課題だったが、こうした人たちを含めた防災班づくりを進めていることを紹介。今後は、地区の住民同士につながりをいかに強めていくかが課題であることを示した。