伊那警察署 署長感謝状の贈呈
伊那署(小嶋惣逸署長)は27日、長年にわたり伊那市駅前交番の環境美化に貢献している主婦宮下恵美子さん(53)、同春日寿子さん(46)=いずれも伊那市美篶=と、振り込め詐欺を未然に防いだ同市の八十二銀行高遠支店に対し、署長感謝状を贈呈した。
MOA美術・文化財団の活動に参加する宮下さんと春日さんは公共施設に生け花を飾り、健全な社会をつくるため約10年間、週1回交代で同交番に訪れ、花を生けるボランティアを続ける。前任者の活動期間と合わせると20年以上続くという。
同銀行高遠支店は1月24日、市内の男性(62)から振込み依頼を受けたが、多額であったため警察に相談することを助言し、振り込め詐欺の被害を未然に防いだ。男性は息子と名乗る男から電話で「インターネットで電化製品を買って、今日までに200万円が必要。振り込んでほしいと頼まれた」という。
宮下さんと春日さんは「明るい社会になるよう、少しでも役に立てれるよう続けたい」「花を通じて気持ちを癒してほしい」。高遠支店の杉山良一支店長(48)は「振り込め詐欺を未然に防げたことは、金融機関として誇りに思う」と話した。
感謝状を受けた春日さん(左)、宮下さん(中央)と八十二銀行高遠支店の杉山支店長