伊那谷ねっと

サイトマップ ニュース検索
175/(金)

ニュース

小5の8割は「村に住み続けたい」に対し、中2は3割に
日福大千頭ゼミが調査

小5の8割は「村に住み続けたい」に対し、中2は3割に<br>日福大千頭ゼミが調査

 宮田村宮田小学校5年生と宮田中学校2年生の各1学級に実施したアンケートで、小5の8割近くは「村に住み続けたい」と答えたのに対し、中2は3割にまで落ち込んでいたことが分かった。日本福祉大学情報社会科学部の千頭ゼミが行った同村のむらづくりに関する調査の一部で分かったもので、27日に村内で報告会を開き発表した。
 中学2年生は33人が回答し「村に住み続けたくない」が14人で全体の4割に。「住み続けたい」は9人で3割に届かず、「分からない」も10人いた。
 対して小学2年生は回答した28人中22人が「住み続けたい」と答え、「住み続けたくない」は5人で「分からない」は1人だった。
 この調査に携わった同ゼミ3年の小松美緒さん(21)は「中学生になると都会へのあこがれが強くなるのかも」と分析。
 「私も出身地から離れて大学に通っていますが、いざ離れると地元の良さが余計に分かります。じかに村の子どもたちと接して感じたことは郷土愛が強いこと。その気持ちを忘れてほしくないですね」とも話した。
 子どもたちへのアンケートを含む調査は昨年11月に実施。暮らしや産業など、100人を超える村民にインタビューして村の現状や課題をまとめた。
 報告会には、村の理事者やインタビューに協力した村民らも出席。清水靖夫村長は「情報収集で培ったノウハウなど、今後も村に還元し、一緒にむらづくりに参加してもらえれば」と期待を寄せた。

前のページに戻る 一覧に戻る