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地域に根ざした新本部訓練施設に

日本聴導犬協会が村民会館隣接地に着工、9月の機能移転目指して

 宮田村の社会福祉法人日本聴導犬協会は29日、町三区の村民会館隣接地で新たな本部訓練施設「元気いっぱい聴導犬・介助犬訓練センター」の地鎮祭をした。8月末に完成し、JR宮田駅近くの現本部から機能を移転。9月に聴導犬、介助犬と呼ばれる補助犬とユーザーの育成業務を開始する。村の福祉文化施設が集積するエリアに位置し、多くの善意で建設にこぎつけたことから、関係者は地域とともに協会活動が発展するよう期待を寄せた。
 新施設には本部、訓練の機能、2009年2月には補助犬訓練士の養成機関「日本聴導犬・介助犬訓練士学院」も開設する。
 村土地開発公社から購入した560平方メートルの土地に木造2階建てで建設。8人程度のスタッフに、約20頭の訓練犬とそれを必要とするユーザー候補者が滞在する施設となる。
 土地は順次購入予定で、当初は賃貸する約1600平方メートルについては、長期的に屋外のトレーニングスペースなどとして整備していく。
 総事業費は2億円を見込む。今回のセンター本体の建設にかかわる費用は土地を含めて1億2千万円。
 日本自転車振興振興会の補助金と290に及ぶ個人・団体から集まった寄付金約4700万円を充てる。
 また、伊那ライオンズクラブなどの推薦で国際ラインズクラブ基金から440万円の助成があり、犬の医療機器を整備する。
 30人ほどが出席した地鎮祭で、有馬もと会長は「皆さんの支えで今がある。今後も宮田で末永く運営に励みたい」とあいさつ。清水靖夫村長は「地域が誇る団体として何とか村に残ってほしいと願っていた。協働し、地域の福祉を守っていきたい」と話した。
##(写真)
地鎮祭を開き、より良い施設になるよう関係者が祈願した

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