上農園芸科学科の生徒が卒業式に向け、コサージュ作り
卒業式を翌日に控え、南箕輪村の上伊那農業高校園芸科学科観賞植物コースの3年生13人が4日、生花のコサージュ作りに取り組んだ=写真。生徒らは、同校で学んだ仲間への思いを込め、約50個のコサージュを制作。卒業式当日は、園芸科学科の生徒41人と各学科の担任がこのコサージュを胸につけて式に臨む。
授業の中でフラワーアレンジメントなどを学習してきた観賞植物コースの3年生によるコサージュ作りは、数年前から続く卒業イベントの一つ。式の場を華やかにするとともに、これまでの学習の成果を当日来場する保護者らに見てもらうことなどを目的としている。
生花はその年の生徒らの希望に応じて変えているため、毎年出来上がるコサージュもさまざま。今年は淡いピンク色や黄色のポンポンギクに、春の訪れを告げるモモの花を添え、レモンリーフでまとめることになった。
集まった生徒らは、友人の胸にコサージュを当ててみるなどして、形を調整。ともに学んだ仲間との最後の作業を楽しみながら、一つひとつ丁寧に創り上げていた。
作業に参加した3年生の一人、伊久間友美さん(18)=南箕輪村=は「いざ自分が作ってみると『卒業するんだ』という実感が湧いてきた。卒業式は学校に来る最後の日なので、みんなと仲良く過ごせたらいいなと思います」と話していた。