けんしん伊那支店 防犯訓練で強盗対策を確認
伊那市山寺の県信用組合伊那支店(大野勲支店長)は4日夕、伊那署と協力し、強盗事件を想定した防犯訓練を行った。職員たちは、犯人の体格や服装などを覚えたり、逃走車両へカラーボールを投げたりなどの強盗対応を訓練で確認した。
訓練は、署員が扮(ふん)した強盗役が店内に押し入り、模造ナイフを手に利用客の女性を人質に取り、金を要求する想定。「金を出せ」との犯人の怒鳴り声に緊張する場面もあったが、それぞれが冷静になって、対策マニュアルで分担された自分の役割を果たした。
大野支店長は「緊張して思った通りにはいかなかったが、時間を稼ぐことはできたと思う」と反省。伊那署生活安全課の亘浩幸課長は「いざというとき、今日と同じ対応ができるよう日ごろから心がけてほしい」と呼びかけた。
同組合は、2年前に上田支店で強盗未遂事件があったことや、ほかの金融機関で事件が発生したことから、本年度から全53店舗で防犯訓練を開いている。
県信用組合伊那支店で行われた防犯訓練