信州伊那アルプス街道推進協議会が景観育成住民協定地区を対象とした勉強会を開催
信州伊那アルプス街道推進協議会は7日、市内で景観育成住民協定を結ぶ12地区の関係者を対象とした勉強会を開いた。各地区で中心的に景観育成に取り組む住民ら約15人が参加。県の景観育成に対する取り組みや、現在積極的に景観保護のための活動に取り組んでいる地域の事例発表などがあり、それぞれの課題、今後のあり方を考えた=写真。
市内には、景観保護を目的とする住民協定が12地区で結ばれているものの、これまで情報交換をする場がなかった。そこで今回、それぞれの取り組みを知るとともに自分たちの地区で景観育成を進めていくためにはどうすればいいかなどを学ぶ勉強会を企画した。
事例発表では、現在県の景観育成特定地区への指定を目指し、活動を進めている西箕輪ふるさと景観住民協定者会と田園と桜のある風景の保全に取り組む青島区田園地帯景観育成住民協定者委員会が、それぞれ発表。
青島地区の矢島信之委員長は、協定を結んだ97年から、現在にいたるまで同地区内にある美しい田園風景が地区の住民らによって守られていることを示す一方「今は農地が保持されているが、どんどん年代が変わり、農業形態も変わってきている」と指摘。そんな中、次世代の担い手に田園を継承していってもらうことなどが、今後、美しい田園風景を維持していくのに必要であることなどを示した。