住民参加で運営のなごみ家、次のステップ模索へ
住民が4年前の開所時から積極的に運営に関わる宮田村の福祉交流施設「なごみ家」。村は精神障害者や初期認知症高齢者を利用主体として建設した経過もあるが、地域に開けた施設としてさまざまな人たちが接点を持つ・ス居場所・スにもなっている。一方で3日に関係者が開いた利用検討委員会では、障害を抱える利用者が社会復帰にむけて次の段階に進むための環境整備についても協議を開始。村の福祉構想とからませて意見を交わした。
・ス住民参加型・スを標ぼうするなごみ家は、村の事業として行う精神障害者のデイケアや高齢者介護予防などのほかに、住民主導で料理講習会や季節の行事、多彩な勉強会などを企画しながら、誰もが気軽に利用できる施設として運営。
村の事業がない時にも障害者らが日常的に利用し、地域の人たちと交流を深める姿も目立つ。年間ののべ利用者は6千人近い。
従来の利用検討会は当初から関わってきた住民主導だったが、今回初めて村も積極的に関わる形で開催。
交流する中で社会参加の糸口をつかもうとしている障害者らを、どのように次の段階へ進めることに協力できるかなど話しは及んだ。
村にはなごみ家の周辺に新たな施設を設けて対応する構想もあるが、住民との連携をさらに深めながら、なごみ家自体のあり方検討も一緒に考えていく方針だ。