箕輪町
みのわ少年少女合唱団
01年度、学校週5日制の受け皿として健全育成を目的に発足した箕輪町子どもセンターの「みのわ少年少女合唱団」。7年の活動を経て、まもなく8期生を迎える。
「学校の枠を超え歌を通して心の輪、友達の輪を広げよう」と、元教諭の荻原かほりさんと、ピアノ講師の小林祐子さんが指導している。小学3年生から中学生までを対象としてきた合唱団だが、07年度は小学1年生から受け入れをした。仲の良い18人の団員が月2回、町文化センターで練習している。
年間に歌う曲は6曲ほど。本年度は「気球にのってどこまでも」「世界がひとつになるまで」「すてきな友達」などの合唱曲に挑戦した。
ステージ発表もこなし、町の文化祭のほか町芸術文化協会の催しや警察音楽隊のコンサートなどにも依頼を受けて出演。緑色のユニフォームに身を包み、伸び伸びとした明るい歌声を披露した。
06年度からは町内の施設訪問もし、本年度も三日町にある特別養護老人ホームみのわ園を訪れ、歌で敬老のお祝いをし、おじいさんやおばあさんと交流した。
指導者の荻原さんは、「皆で心を一つにし、互いの声が響き合っていい声作りができる。皆の声が一つになってハーモニーになる」と言い、常に「お友達の声が聞こえるかな?」「溶け合っているかな?」と団員に問いかける。
中学2年生は、「施設の人やお客さんに聴いてもらえることがうれしい」。小学3年生から続けている中学1年生は、「皆で心を一つにして歌えるところがいい」という。小学1年生も、「楽しい。みんな優しくしてくれる」と通ってくる。
来年度は、「発表のときにもう少しうまく歌えるようになればいいなと思う」「今年よりもいっぱい歌えるようになりたい」と笑顔を見せた。
中学進学や、運動など別の活動のため退団していく団員もいる。メンバーの入れ替わりがあり、毎年度が新たな発足のようで、持続させる大変さもある。それでも、「何人でも来てくれることがうれしい」と指導者。「家の人の協力がないとできないが、皆楽しく来てくれる。違う地域の学校から集まる、学年も違うお友達なので、心を広く持ったかかわりができる。歌を通して仲間作りや助け合う心が育ってほしい」と願っている。(村上裕子)