獣害対策現地研修会
ニホンジカやイノシシ、日本ザルなどによる獣害が上伊那でも深刻化する中、実践的な防除技術を学ぶ現地研修会が10日、駒ケ根市で開かれた。上伊那地方事務所、上伊那農業改良普及センター、上伊那地区野生鳥獣保護管理対策協議会主催。駒ケ根市、宮田村の農業者ら約40人が参加し、信州大農学部食料生産科学科の竹田謙一助教の講義とアドバイスを受けた。
参加者は駒ケ根市内の中沢と東伊那の2カ所を訪れ、設置された防護柵の状況を見ながら効果的な対策について聞いた=写真。竹田助教授は「できれば動物に柵の中を見せないこと。作物が見えれば突破しようとする。高さは最低60センチ以上。下をくぐらせない工夫も必要だ」などと話した。参加者は「費用と手間の板挟みで、思うような対策を取るのはなかなか難しい」と頭を抱えていた。
同会は15日にも伊那市長谷を会場に開かれる。事前申し込みは不要で参加費無料。問い合わせは地方事務所林務課(TEL76・6823)へ。