箕輪町文化センター付属劇団「歩」アトリエ公演「象」15、16日
箕輪町文化センター付属劇団「歩」は15、16日、アトリエ公演で別役実作「象」を町文化センターホールで上演する。
1962年に発表された、被爆者を題材に社会性を強く帯びた作品を今日的視点で捉える。老人と若者の2人の被爆者の両端の生き様を描く中に、出会ってしまったためにささいなことで起きる殺人事件が交差する「ありうる危うい関係性」。“関係”を永遠のテーマとする劇団「歩」が、改めて「関わりあうこと」の意味を探る。
今回の公演は、伊那谷で活動する劇団伊那舞台、劇団風の庵から、劇団黄色い三輪車からも参加。連日、文化センターで舞台けい古が続いている。
演出の飯島岱さんは、「昔、不条理と言われたことが、今は当たり前の感覚になっていることに対して、『ちょっと待てよ』という気持ちで今回の作品を選んだ。個が消されては共同体はありえない。個は外に出せ-と希望を持たせた芝居にしたい」と話している。
公演は15日午後7時縲怐A16日午後3時縲怐B開場はいずれも開演30分前。入場料大人千円、高校生以下500円。問い合わせは町文化センター(TEL70・6601)へ。