絵本作家・長谷川義史さん「絵本ライブ」
箕輪町の松島コミュニティセンターで9日、絵本作家・長谷川義史さんの「絵本ライブ」があった。大広間がいっぱいになるほど多くの親子が訪れ、目の前で絵を描きながら物語を繰り広げるライブやウクレレで自作の歌の披露があり、大阪弁の軽妙な語り口と絶妙な間合いで会場は笑いの渦に包まれた。
長谷川さんは大阪在住。グラフィックデザイナーからイラストレーターになり、現在は絵本作家として活躍している。
ライブは、うなぎやのおじさんの話、めんどくさいの話の2話。墨と筆でさらさらと絵を描き、物語を展開。箕輪町の子どもも絵の中に登場し、親子は夢中になって見入った。
絵本の読み聞かせもし、デビュー作「おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん」では、ひいひいおじいちゃん、ひいひいひいおじいちゃんの「ひい」の連続を声を出さずに首を振りながら読む技も披露。「簡単ですよ。でも恥ずかしいですよ。恥ずかしさだけ捨てればだれでもできます」と笑いを誘った。「『ひい』の一つひとつは亡くなったご先祖様。ここに生まれてきたということは奇跡。ラッキーやで」と、絵本に込めた思いも語った。