伊那市観光計画推進協議会
昨年策定した伊那市観光基本計画に基づく「市観光実施計画」(アクションプロジェクト)への提言を求める観光計画推進協議会が13日、伊那市役所であった。商工業や観光事業関係者など10人が集まり、市観光課が作成したアクションプロジェクトの内容を検討。実施計画そのものについては評価する声も多かった一方、「ここで挙げられたものがどれだけ実施されるかが問題」「これ以上議論を重ねるより、実際に一つひとつ実施していくべき」とする声もあり、観光振興の鍵は、実施計画に盛り込まれた内容を地域住民や関係団体が主体的に取り組むかどうかにかかっていることが明確となった。
市では観光基本計画に基づき、素案を作成し、その中から実際に実現していける内容を中心に7つの基本戦略からなる実施計画を作成。計画の中で▽既存観光資源の充実▽市民参加型の観光振興▽観光インフラの整備竏窒ネどを掲げた。
参加者からは、これまでこうした計画が作られるたび、結局は実践までにいたらずに終わっていることを懸念する声や、また、観光事業者であっても実際自分たちが観光振興に取り組む意欲が薄いことを指摘する声もあり、「観光はすぐに結果がでるものではないので、時間をかけて取り組んでいく姿勢も大切」などとする意見もあった。
同協議会は今後も会議を重ね、本年度中に方向性をまとめる。