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伊那市地蜂愛好会通常総会で約1千匹の女王蜂を会員に配布

伊那市地蜂愛好会通常総会で約1千匹の女王蜂を会員に配布

 伊那市地蜂愛好会(小木曽大吉会長)の通常総会が16日、例年より約1カ月早く開かれた。上伊那を中心に、県内各地から約70人の会員が参加。この冬冷蔵庫の中で越冬させた約1千匹の女王バチを配布した=写真。
 ジバチの資源を守るとともにハチ追い文化の楽しみを共有することを目的として活動する同会では例年、通常総会に合わせて女王バチを会員に配布し、それをそれぞれの地区で放ってもらうことでハチ資源の保護・増殖に努めている。総会は毎年4月に開催してきたが、3月から4月までの間に約80%のハチが死んでしまうケースもあったことから、自然界でもハチが動き出すこの時期にハチを配布できるよう、総会の時期も1カ月早めた。
 今年は80匹入りで120箱を準備。放つ方法としては、箱にハチが出られるほどの穴を空け、日陰の温度の低い位置に設置し、温度が自然に上昇した時、女王バチが飛び立てる環境を整えてあげることが良いことなどを説明した。
 小木曽会長は「とりわけ雪の多かった年はハチの越冬も上手くいっていると言われている。今日みなさんに持って帰っていただく(女王)ハチはとりわけ元気が良い蜂。今回配布した女王を近くの山に放してもらうとともに、遊んでもらったお礼にという気持ちで、今年、自分の庭先で飼った巣のうち、1つは山へ返していただけたら」と話していた。
 08年度事業としては、会員を対象としたハチ追い体験学習や11回目となるジバチ巣コンテストの開催などを予定している。

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