宮田村議選25日に告示
任期満了に伴う宮田村議選(定数12)は25日告示する。既に13人が出馬の意思を表明。12年ぶりとなった前回4年前に続いて選挙戦に突入する公算が高い。新人候補の顔ぶれをみても、従来の地区型選挙から様変わりしている要素もあり、現職批判票や浮動票への浸透が当落にも影響しそうだ。投開票は30日。
新人のうち3氏は、特定の組織や地域に頼らない形での戦い。天野氏は経営する商店のつながりも生かし、中心商店街から支持拡大を図る。大石氏は障害者の立場も訴えての議会参加、宮井氏はIターン者としての視点など、知名度不足も補いながら独自の切り口で集票を狙う。
もう1人の新人の城倉氏は最も出馬表明が遅かったが、2期務めた現職の引退で地元南割区の地盤を固める意識も強い。
共産は前回2人出馬して1人が落選したが、今回は9選を目指す小田切氏に一本化の動きで力を集中。
3選を目指す久保田、牧田、松田の3氏は、地盤を固めながら、一部には候補者不在区へも切りこむ。
前回トップの清水氏は支持を集めた若者層をはじめ、地元へも力を注ぐ。同じく再選を狙う赤羽、春日、加藤、田中の4氏も地元を固めながら、不在区や現職が引退する地盤にも支持拡大を図る。
前回は村が合併をせず自立を決めた直後の選挙で、世代交代も意識した「新旧」の攻防が争点に。期待票も呼びこみながら初陣の清水氏が700票余りを獲得するなど新人が台頭した。
一方で今回は一部の新人も含め複数の陣営が「前回よりも関心が低い」と分析し、多くは投票率の低下を予測。新人は前回よりも1人少ないだけだが、新旧攻防の構図にはなっていない。
ただ、潜在的な現職批判や浮動票が読みきれていない陣営も多く、当確ラインをつかみきれない状況だ