伊那西スケート場 スポ振・存続していきたい考え
伊那市横山の市営伊那西スケート場のあり方について、市スポーツ振興審議会(阿部凱人会長、10人)は25日夜、市役所で行った会議で、施設を存続していきたい考えを示した。阿部会長は「地元や関係者と話し合いながら検討し、当面は様子を見ていきたい」とした。
スケート場の利用者数はピーク時の1985年度の2万3764人に比べ激減し、昨年度は1172人。運営費に対して入場料収入が少ない状態が続き赤字が出ていた。
同審議会は昨年11月、スケート場の滑走可能日数や利用者数などが減少している近年の状況から施設の廃止を検討。関係団体に状況を説明し、理解を求めながら本年度の利用状況を見て、判断することになっていた。
スポーツ振興課の説明によると、本年度の利用者数は1192人で微増。市体育協会スケート部による市民体育祭、小学生を対象としたスケート教室の事業参加数は52人増の133人だった。
審議会は、市と地域住民が協働し、管理内容の見直しによる管理料の軽減など、存続するための方策を探り出していく方向。委員からは「伊那市から冬のスポーツ施設が一つでも存続できるよう前向きに検討したい」「利用の多い伊那西地区が本気になって続けたい気持ちがあるのかが鍵」などの意見があった。
伊那西スケート場のあり方について話し合う委員ら