第7回高校改革プラン推進委員会
諏訪地区も一校削減の検討方針を決める
第3通学区高校改革プラン推進委員会(池上昭雄委員長)の7回目が9日、伊那市の生涯学習センターであった。地域ニーズに応じては変更もありうる窶狽ニしつつ、県教育委員会のたたき台で対象外だった諏訪地区でも1校を統廃合し、原則的に諏訪、上伊那、下伊那各地区で1校削減を目指す方針を決めた。
県外への流出が多い反面、他地域からの流入も多い諏訪地区の特徴を信州大学の北原曜教授は「ほかより普通科の募集定員が多く、多数の流入があるのに定員割れが目立つ」と指摘。下諏訪向陽高校や岡谷東高校は、1クラス以上が他地域の生徒でうまっており、クラス余剰も生じているため「現状に問題があり」とした。
諏訪地区の委員は「諏訪は普通科重視の傾向があり、クラス余剰は、学級数減で対応できるため、削減対象にはならない」「削減は今以上に流出を促し、基本的な問題解決にはならない」と反発したが、小坂樫男伊那市長は「第3通学区はそれぞれ独立しており、どこへでも通学できるわけでもない。高校生が地元でそれなりの教育が受けられることが大切で、各地区が1校削減を検討することも必要」と主張。池上委員長も「諏訪地区でも1校ありきという方向で検討していきたい」とした。
一方で地域的背景を考慮し「ニーズに応じた見直しはある」として、変更の余地を残したが、一部委員には不満を残す形となった。