第15回伊那市用地選定委員会
上伊那広域連合の新ごみ中間処理施設の建設地を検討する伊那市の用地選定委員会が27日、伊那市内であった。候補地を選定するための評価基準のうち具体的な評価方法が決まっていなかったプラント用水の確保、搬入路と通学路、生活道路との関係などの評価方法を決定。課題となっていた建設コストを評価する3項目については、各項目ごと最高点を決め、その範囲内で金額に応じて点数を配分することとなった。
また、最終候補地1カ所を選ぶ方法については、点数評価する項目の点数を一律に足し、総合点で絞り込む方法と、コストを評価する項目と環境を評価する項目を分けて点数化し、双方のバランスを見て候補地を絞り込む方法、どちらを選択するかが課題となっているが、こちらは委員からの意見を聞くにとどまり、決定は次回に持ち越された。
プラント用水が確保できるかどうかについてを評価項目は、浅井戸からの取水が可能な候補地を30点、深井戸からの取水が可能な候補地を15点、井戸からの取水が困難な候補地を0点とすることで合意。また、搬入路線と通学路、生活道路との関係を評価する方法は、上伊那を南北に結ぶ国道153号を主要幹線とし、そこから各候補地までの路線を評価対象とし、その区間内で通学路や生活道路と並行している距離が長さ、交差個所の数に応じ、減点する。
また、最終候補地の決定を左右する点数の足し方については「総合点で決まった時、地元の猛烈な反対でちゃらになってしまう可能性もある。決めるならみんなが納得いく方法で最終候補地1カ所を決めてほしい」「委員会としては費用のことも気になるが、今回寄せられた市民の意見は『害のない安全な施設』を一番に求めている。やはりそちらを重視しなければならないと思う」「環境面、建設コスト面を分けて見るのは、双方のバランスを見るということ。どちらかが極端に高いから候補地から外れるというものではない。もし、そういう方法をとるなら委員会の中でその方針を決定すべき」などの意見が出た。