環状北線 待望の開通を祝う
市街地の交通渋滞の解消など図る
伊那市の伊那インターチェンジと国道153号線を結ぶ環状北線(主要地方道伊那インター線)が29日、開通した。1998年の事業着手から約10年の歳月をかけて完成。市街地の交通渋滞の解消などを図る。
供用開始前の開通式には県・市関係者、地権者、地元区長ら100人のほか、500人を超える地域住民らが集まり、待望の開通を祝った。
交通安全祈願祭後、小坂市長は、観桜期を含めた高遠町・長谷への誘導がスムーズになるなど市街地の交通渋滞の緩和、交通の安全性や利便性、災害時の緊急輸送路の機能を果たし、市民生活の向上、地域経済の発展につながることを期待。
関係者がテープカットやくす玉開きをしたあと、伊那市消防団音楽隊を先頭に、出席者らは吹奏楽の演奏が響く中、信号機「伊那インター入り口」東側から国道153号線に向かってパレードした。
開通した環状北線は延長520メートル、幅員(4車線)28メートル。高低差13メートルの段丘、JR飯田線を越す橋りょう部(延長184メートル)の大規模工事となり、事業費52億6千万円を投じた。
会場では、先着500人の地域住民に開通記念の紅白まんじゅうを手渡した。