小林修副村長退任、思い出多き役場をあとに
宮田村の小林修副村長(61)=北割区=は31日、4年間の任期を終えて36年余り奉職した村役場をあとにした。見送る職員らとガッチリ握手。「今後も心ひとつに清水村政を支えて」と、後輩たちにむらづくりを託した。
退任式で涙を浮かべて花束を受け取った小林さん。「説明する側の職員が三者三様ならば、住民の信頼を得ることはできない」と肝に命じできた役場生活を振り返った。
1970年に村職員となり、ほ場整備や下水道、大原団地の造成など、今の村の社会資本となる各種整備事業に尽力。村総務課長を経て04年に助役に就き、自治法改正により副村長となった。
故矢田義太郎前村長が突然の病に倒れ、村長職務代理者として苦心したことも。
走馬灯のように駆け巡る思い出をひもときながら「今後はひとりの住民として地域とともに歩み、経験を還元していきたい」と声を詰まらせた。
清水靖夫村長は「行政経験が乏しい未熟な私を大きく支えてくれた」と長年の労苦をねぎらった。