地域交流センターみのわ・箕輪消防署新庁舎開所式
箕輪町が国の都市再生整備まちづくり交付金事業を活用して建設した地域交流センターみのわ・箕輪消防署の開所式が1日あった。消防署は同日から新庁舎で業務を始めた。
既存の町文化センターを中心とした地域交流施設の整備で、交流広場・地域交流センターの整備により子どもからお年寄りまでが集う地域内交流の拠点として活性化させ、箕輪消防署の整備で「災害に強いまちづくり」「消防・救急・救助体制の強化」につなげる。
施設は地上1階、地下1階。「地域交流センターみのわ」は地下1階で交流室、多目的交流ルーム、研修室、調理室、倉庫、トイレを備える。多目的交流ルームと交流室は可動式の壁をなくして広く利用することも可能で、万一の災害時などの避難所としての利用もできる。
箕輪消防署は老朽化に伴う建替えで、町道6号線から直接出入りする。事務所、車庫、仮眠室、出動準備室、屋内訓練室、消防団本部室、食堂、倉庫、訓練棟などを備え、施設地下には300トンの水槽も整備している。
訓練棟は高さが主塔19メートル、副塔13・9メートル。煙体験、ロッククライミング、応用登搬、ロープ登搬、引き上げ救助、ロープブリッジ救出、ヘリコプターからの降下訓練、マンホール救出など多様な訓練に対応でき、より実践的な消防訓練、消防救助大会に向けた訓練が可能になった。
敷地面積2986・73平方メートル。建物は鉄筋コンクリート造・一部鉄骨造。延床面積は交流センター約681平方メートル、消防署約1009平方メートル、屋上約7平方メートル。主総事業費4億4872万8千円。
開所式で平沢豊満町長は、「町の守りにふさわしい消防署ができた。署員一人ひとりが住民の生命、財産を守る気持ちを忘れず、日々鍛錬を重ねてほしい。交流センターは、万一のときのセンター機能を果たせる設備になる。安全、安心なまちづくりにまい進したい」とあいさつした。
交流センターは10日から利用受付を開始。町文化センター(TEL70・6601)で受け付ける。それまでは平日昼間に限り自由に見学できる。交流センターと消防署の一般見学会は12、13日の午前10時から午後3時まで。