【記者室】"押し掛け"で勝ち取った入社
新卒社員を採用する予定がなかった会社に・ス押し掛け・ス入社を果たした猛者がいる。といっても、この春高校を卒業したばかりという小柄なかわいらしい女性だ。「どうしてもここで仕事がしたいんです」「入れてくれるまで動きません」と言って座り込んだとか。
なまはんかな根性ではまねのできない見上げた行動力だ。その迫力に会社もとうとう折れ、特別に採用を決めたという。もちろん企業であるからには、ただ熱意があるというだけで採用するはずもない。その覚悟に見合うだけの実力があると認めたからこそだろう。
人生を自力で切り開いた彼女に比べ、挑戦もしないうちにあきらめてしまう人の何と多いことか(筆者を含む)。この勇気を見習いたいものだ。(白鳥文男)