上伊那に桜前線 高遠見ごろ15日前後
高遠城址公園・開花宣言
伊那市は9日、桜の名所として知られる高遠城址公園のタカトオコヒガンザクラの開花を宣言した。昨年より4日遅く、例年と比べて4日早い。見ごろは15日前後から1週間ほど。
基準となる公園内の桜雲橋周辺の桜が数輪咲き始めた。日当たりのよい公園南ゲート付近は、すでに2分咲き。11日ごろから、夜間(午後6時縲・0時)のライトアップをする。混雑はないものの、開花宣言によって入園者は徐々に増えると見られ、12、13、19、20日にピークを迎えそう。
9日は、県内外から観光バスなどが入り、花見客はゆっくりと公園内を散策。花びらをカメラに収めたり、桜を見ながら弁当を食べたりして、のんびりと過ごした。
兵庫県姫路市からツアーで訪れた女性(82)は「1度、来たいと思っていた。花びらのピンクが濃く、かわいらしくてやさしい色」と話し、花見を楽しんだ。
公園内には、タカトオコヒガンザクラ1500本がある。古いもので樹齢140年。花は濃い紅色で、ソメイヨシノよりやや小ぶりなのが特徴。コヒガンザクラ樹林は1960年、県天然記念物に指定された。
高遠の桜情報は、テレフォンサービス(TEL94・3939)で確認できる。
入園料は一般500円、小中学生250円。
中川村片桐の中川西小学校駐車場のエドヒガン桜が9日、満開になり、小学5年生が気賀沢校長を囲んで記念撮影をした。
樹齢百数十年、花の色は鮮やか。花数多く、重なり合って咲く様はまさに豊満。
数年前に樹勢が衰えたため、周りを囲ったり、樹木医の診断を受けるなど、保護に力を入れている。
地元で早咲きと知られる、伊那市の西春近公民館南児童公園のコヒガンザクラが満開となり、見ごろを迎えている。高さ10メートル以上、樹齢約80年の古木2本など計8本が公園を囲んでおり、夜は地元有志が設置したぼんぼりの光が幻想的に映し出している=写真。
今年の咲き始めは例年とほぼ同じ時期で、ここ数日の間に満開となった。花の色は淡いピンク色で、枝は木の下に立った人を包み込むように垂れており見事。近所に住む子ども連れの家族やお年寄りたちが連日、枝下でお花見している。
公民館内で働く女性職員は「窓口を訪れた人も見事な咲き具合に見とれている。桜が満開となり、職場も華やかになっている」。花の見ごろは今週いっぱいで、ライトアップは午後6時縲恣ッ9時半。