子どもの安全見守り隊4年目に
宮田村教育委員会の呼びかけで202人の住民が隊員となって活動する「子どもの安全見守り隊」の全体会が9日夜、村民会館で開かれた。登下校の児童生徒を日常的に見守って4年目を迎えるが、この日も普段の見まわりなどで気に付いた点を報告。宮田小、中学校側は「皆さんのおかげで不審事案が未然に防止されている。今後も何かあったら声をかけて」と感謝した。
2005年4月に100人で発足した同隊。散歩や買い物などを兼ねながら、さりげなく子どもたちの安全を見守る活動の輪は草の根的に広がり、この3年間で隊員は倍にまで増えた。
全体会で宮田中生徒指導担当の瀧澤敏郎教諭は「隊員の皆さんからの通報で、生徒が悪い方向へ走ったり、危険な目に遭うことを未然に防げた」と説明。
気持ちが沈んでいる子どもを励まし、立ち直らせてくれた事例もあったと報告した。
宮田小の清水閣成校長も地域に見守られている心強さにふれ、より一層の理解と協力を求めた。
席上、隊員からは通学路や公園など危険箇所の指摘も。3月に入隊したという男性は「60年ぶりに児童生徒と一緒に登下校している。宮田の子どもたちはよくあいさつができている」と話した。
新井洋一教育長は「声かけが子どもたちを守り育てる第一歩。どんどん声をかけてやってください」と呼びかけた。