竜南保育園で世代間交流推進へ
第1弾はヨモギ摘み
08年度初の取り組みで1年を通して世代間交流をする伊那市の竜南保育園(間山静園長)で11日、地域のお年寄りと一緒に園児がヨモギ摘みを楽しんだ。
同園は今年3月、手作りひな人形を園に贈った地域の人らを招いて感謝の会を開いた。「子どもたちとお昼を食べて楽しかった」というお年寄りの話を聞き、お年寄りと園児の交流の大切さを感じ、08年度の園の年間計画に世代間交流を初めて盛り込んだ。ヨモギ摘みは第1弾。地元西町区に園が話を持ちかけ、西町長寿会(埋橋正行会長)が協力することになった。
年長、年中園児41人は、長寿会の会員と園児の祖母ら約20人とともに園近くの土手を歩いてヨモギを探した。ヨモギを知らない園児もいて、おじいさんやおばあさんが「これがヨモギだよ」と周りの草をかき分けて教えると、園児は次々と柔らかなヨモギを摘んでビニール袋の中に入れ、「こんなにとれたよ」とお年寄りに見せて喜んでいた。
長寿会の会員は、「自分の孫でなくても子どもたちと触れ合えていい」と話し、「参加できる範囲で協力していきたい」という。
園では、ヨモギを冷凍しておき、5月に長寿会と一緒に草もちを作って試食するという。このほか野菜作りにも一緒に取り組む計画で、ジャガイモやサツマイモなどの栽培から収穫、野菜を使った料理と会食も楽しむ予定だ。