【記者室】頑張ってる人には逆効果な「頑張れ」
新年度スタートを機に学校や職場が替わった人は多いだろう。かく言う筆者も受け持ち地域が替わった。朝から晩まで忘れ物やポカミスを繰り返し、リズムがつかめないまま、あっという間に一日が過ぎていく…。
大人はともかく、新たに入園、入学した子どもたちの緊張ぶりは見ていて気の毒なほどだ。慣れない環境に戸惑いながらも、懸命に順応しようとしている姿がいじらしい。帰宅するころには身も心もぐったりと疲れ切ってしまっている。
そんな時に慰めになるのは家族の優しい一言だ。しかし「頑張れ」などはかえって逆効果になることも。言われるまでもなく、彼らは精いっぱい頑張っているからだ。すぐに慣れて楽になる。その間は温かく見守ってやろう。(白鳥文男)