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南箕輪村 自然環境調査の会発足

 南箕輪村は12日、村環境基本計画の施策展開への基本調査として、村内の自然環境の現況を把握するための調査会を立ち上げた。同日、村民センターで発足式があり、同会の趣旨に賛同した、植物や動物、野鳥などに知識のある上伊那の小中学校教諭ら会員14人に調査などの事業を委託した。
 1975(昭和50)縲・9(同54)年、村誌の編さんに合わせて動植物などの自然環境調査が行われ、以後28年が経過。近年、宅地化の進む村内は、状況が変化しているため現況調査を目的とした組織を立ち上げた。前回の調査に携わった、県自然観察インストラクターの征矢哲雄会長=塩ノ井=が呼び掛け人となった。
 調査は植物、動物、野鳥、陸水、地形の5分類に会員を分け、それぞれで基礎データの収集、分布の現状整理、地域別特性の把握などを調べ、前回資料との比較から減少した生物などの変化を考察する。調査期間は09年3月までで、委託料100万円。同9月までが原稿執筆期間となる。
 征矢会長が「温暖化に伴った環境変異で外来植物、動物が入るなど村内の自然環境は変化している。それぞれの力を発揮してほしい」とあいさつ。唐木一直村長は「遅ればせながら本年度から、村として環境に力を入れていきたい。調査がこれからの土地利用や自然環境保全のために生かせれば」と期待した。
村長と委託契約を締結する征矢会長

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