川を美しくする集い
小中学生が水生生物調査などの体験を発表
伊那市の第18回川シンポジウム「川を美しくする集い」が10日、市生涯学習センターであった。小中学生や自然環境団体など約280人が参加し、体験発表や講演会などを通じて河川環境を考えた。市・実行委員会主催、伊那毎日新聞など後援。
冒頭、小坂市長は「清らかで美しい川を取り戻そうと88年から始まった。川に親しみながら、尊さを知り、未来につなげてほしい」と呼びかけた。
体験・研究発表では、水生生物調査や水質調査などに参加した小中学生7人が報告。手良小学校6年の田代宗一郎君は「川ににょろにょろした虫がいた。それはヘビトンボで、きれいな水にすむ虫ということがわかった。川を汚くしないように、自分がどうしたらいいのか考えたい」と体験を通して感じたことを話した。
伊那小5年智組は、ステージ上に手作りのダンボールカヌーを持ち込み、カヌー作りや昨年10月の台風の影響で発生した土石流の調査を報告した。
また、信州大学農学部の大窪久美子教授が「川の生きもの窶剥。、考えるべきこと」と題して講演。
会場には川シンポジウムの一環として取り組んだ「せせらぎウォッチング」やアマゴの放流などの報告、天竜川の今昔写真、家庭でできる温暖化対策などが展示された。