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後期高齢者医療制度、不安抱えて天引き初日

 75歳以上の1300万人が加入する後期高齢者医療制度の導入で15日、加入者の年金から保険料の天引きが始まったが、宮田村の窓口には同日午前中までに3件の問い合わせや相談があった。大きなトラブルなどはないが、この日を迎えるまでも担当者は対応に追われており「今日は天引きになったばかり。支給された年金を金融機関でおろす、これからが問題。混乱がなければいいが」と気を揉む。
 宮田村の加入対象者は3月末現在で1108人。このうち15日に天引きとなったのは746人。
 相談や問い合わせは1日平均5件ほどだが、事情によって個々の内容が異なるために1件あたりの相談時間は平均20分と長い。村住民福祉課の担当者は「1日中対応だけで仕事が終わってしまうこともある」と嘆く。
 村広報やチラシなどを全戸配布して説明も図ってきたが、それだけでは周知できない部分も多い。
 「要請があればグループ単位などの説明にうかがうなどの手段もあるが、逆に混乱してしまっても」と、国の新たな制度に不安は続く。

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