南アルプス林道バス 歌宿まで運行開始
シーズン中に累計利用者100万人達成の見通し
伊那市営南アルプス林道バスが25日、戸台口縲怏フ宿間で運行を開始した。7月1日から終点の北沢峠までとなり、11月中旬まで運行する。1980(昭和55)年、林道バス開設からの累計利用者数はあと1万4600人余で100万人に達する。
始発便の出発に先立ち、宮下市蔵長谷総合支所長は、林道バス運転手ら約10人を前に「林道バスは南アルプスへの動脈の一つ。シーズン中は乗客が集中するが、無事故で運行してほしい」と呼びかけた。
初日の利用者はいなかったが、登山、高山植物などが楽しめ、シーズン中は例年並みの5万人を見込む。
伊那市長谷総合支所によると、歌宿付近の積雪は20縲・0センチ、北沢峠付近が2メートルで、例年より多い。北沢峠までは歌宿から6・3キロを歩くことになる。歌宿から2キロほど離れた平右ヱ門沢は雪崩の危険があり、市は登山者に雪崩や落石に注意を促す。
林道バスは三峰橋付近の戸台口縲恂k沢峠間の延長22・6キロで運行。1日4往復(バス営業所発歌宿行午前8時5分、10時5分、午後零時45分、2時10分)。土曜日・休日は午前6時が加わる。
北沢峠までの運行開始は例年6月15日だが、昨年9月、台風9号の影響で土砂崩れがあった個所の災害復旧工事のため、半月ほど遅らせた。
運賃は仙流荘縲怏フ宿間が800円(小学生以下は半額)。所要時間は40分。
問い合わせは、南ア林道バス営業所(TEL98・2821)へ。