宮田高原2季ぶりに再開へ、豪雨災害乗り越えて
一昨年7月の豪雨災害の影響が残り閉鎖が続いていた宮田村宮田高原で30日、2季ぶりの再開に向けて村職員らがオープン準備に追われた。キャンプ場は5月の大型連休中に客を受け入れ、7月から本格営業。牧場は6月に牛が入牧する予定。存廃も議論された同高原だが、村は観光資源として誘客を図っていく考えだ。
標高1600メートルに広がる同高原は、2006年7月の豪雨災害で唯一ふもととつなぐ寺沢林道の崩落で閉鎖に追い込まれた。
自然に抱かれた環境に、数棟のログコテージやテントサイトを持つキャンプ場は実質3季ぶりの再開。
この日は、村産業建設課の職員らが客を受け入れるための準備に汗を流したが、管理人の酒井春美さんは「「サービスもたくさんしたいので、ぜひ多くの皆さんに足を運んでもらいたい」と話した。
連休中は5月3日から6日までの営業。既に数件の予約も入っているという。
同高原では観光活用を視野に本年度、赤そばの試験栽培も実施。キャンプ場利用者は近年、1500人程度で頭打ちだが「何とか閉鎖前の利用者数は維持し、今後につなげたい」と村産業建設課は説明する。
牧場は放牧牛の減少が進んでおり、依然として今後の見通しが立たない厳しい状況。しかし、今季は再開して様子を見ていく。
キャンプ場に関する問い合わせ申し込みは、村産業建設課85・5864(平日のみ)、同高原管理室85・2863(営業期間中のみ)。