中沢区で発生した建物火災の消火に協力した4人に感謝状贈呈
先月29日に駒ケ根市中沢区で発生した建物火災の時、迅速な判断で、初期消火活動に協力した竹村秀子さん、竹村瞳さん(16)、野村隆さん(41)、西沢良典さん(53)の4人に25日、伊南行政組合消防本部北消防署の宮下孝署長から感謝状が贈呈された=写真。
火災が発生したのは29日の午後9時20分ころ。異変に最初に気付いたのは近所に住む竹村さん親子だった。
母親の秀子さんは通報した後、状況確認のため娘の瞳さんを現場に向かわせ、自宅にあったバケツなどに水を入れて現場へ。また、瞳さんも自宅にあった消火器2本を持って現場へ向かい、途中通りかかったタクシーを止め、乗っていた野村さん、西沢さんに協力を求めた。 野村さん、西沢さんは消防団に入っていた時の経験を生かし、煙の充満した室内で燃えていた畳を野外に搬出。火災の拡大を防止した。
結果、消防隊が到着した時にはすでに鎮圧状態だったという。
宮下署長は「このたびのみな様には早期発見、初期消火に努めていただいた。今後も地域の消防のため、さらに協力をいただければ」と語った。
最初に現場を確認した瞳さん(16)は「びっくりしたが、当時は消すことだけを考えていた」と当時の様子を語った。また、母親の秀子さんは「会社などで消火訓練をしたことはあったが、実際の火災は初めて。私たち二人では心配だったが、心強いタクシー運転手さんとお客さんが駆けつけてくれて良かった」と話していた。