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伊那で連句会

伊那で連句会

 数人が集まり、五、七、五の長句と七、七の短句を交互につないでゆく連句の会が4日、京都市の連句愛好会「連の会」会長久保田堅市(雅号・夜虹)さん(79)=京都市=方の伊那市西箕輪にある山荘で開かれた。久保田さんと、連句仲間で大阪府や兵庫県、滋賀県などから集まった同好の士7人が南アルプスを眺めながらのんびりと風流の世界に浸った=写真。
 最初に詠む「発句」は通常の俳句と同様の五、七、五。客を代表して小池正博さんが「井月の句碑を巡りて夏来たる」と、午前中に皆で巡った井上井月の句碑と季語を詠み込み、2番目の「脇句」は亭主の久保田さんが「まずはビールで歓迎の杯」と明るく受けた。第3句以降は全員がそれぞれ1句ずつ詠み、最もふさわしいものをまとめ役の「さばき手」が選んでつなぐ形で進められた。36句で完成だが、参加者は時間を気にせず、月、花なども織り込みながら和気あいあいで句作を楽しんだ。
 久保田さんは景色の良さなどにひかれて約40年前に山荘を建て、毎年数十日間滞在している。「連句は展開の面白さが魅力だ。この顔ぶれでここで連句会を開くのは6年ぶり2回目。今後は春夏秋冬の季節ごとに開ければいいね」と話した。

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