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シンクライアント導入進む

シンクライアント導入進む

 個々のパソコン端末がハードディスクなどの記憶媒体を持たず、データの処理や管理は中央コンピューターともいえるサーバーが一括して受け持つ「シンクライアント・システム」を導入する動きが上伊那の各市町村で進んでいる。すでに導入、稼動しているのは辰野町(06年)箕輪町、宮田村(共に07年)の3町村。7月1日には伊那市が本庁舎の一部で稼動を開始する。市が管理するパソコンは約千台だが、本年度は880万円をかけて200台を入れ替え、今後3年間で全数を更新する計画。
 残る駒ケ根市、飯島町、南箕輪村、中川村もそれぞれ導入に向けて研究、検討を始めていて、いずれも時期は未定だが早い所は09年度中にも導入したい考えだ。
 同システムの利点は情報が個々の端末ではなくサーバーに保存されるため、機器の持ち出しや盗難などによるデータ流出の可能性がほとんどないこと。さらに、どの端末からも同じ情報にアクセスできることからパソコンの共有化ができ、保有台数を減らす効果もある。伊那市の担当者は「パソコンは現在職員1人につきほぼ1台を配備している状態だが、将来的には台数を7、8割にまで削減できるのではないか」としている。
 導入当初の費用がかさむことが難点だが、セキュリティ強化に加え、台数減や管理業務の軽減などによるコスト減少が見込めることから、導入は今後ますます加速しそうだ。

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